一部のラン、クールオーキッドで夏の温度上昇を防ぐ目的、湿度保持などの目的で、
水に鉢を浸ける「腰水」を行う栽培技術がある。
厳密にいえば、前項で記したようにランは菌根植物である。
共生菌は好気性菌で材木腐朽菌である。
水の中で生きている嫌気性菌ではない。
鉢を水に浸けて肥料を与えると、短時間にナンプ菌などの嫌気性菌が水の中、
鉢内に大繁殖することになる。
高温時期の嫌気性菌、ナンプ菌の繁殖は凄まじい。
白菜、キャベツ栽培では、9月の数日の降雨で、全滅するほど・・・猛烈に繁殖する。
水ゴケ、バーク、軽石などにはラン菌の善玉菌が生息しないから、
病害菌の天敵菌がいない。
自然界の絶妙な微生物のバランスが最初からない用土だから・・・・
腰水栽培は・・・非常な危険を伴う栽培技術である。
ランは菌根植物である!
この根本、原理原則から考えると・・・自生地を観察すると・・・
ほとんどのランは、腰水になるような条件の所には自生しない。
一部のサギソウのような、水ゴケに自生するランのみであろう。
腰水でも喜ぶランは。
ランの腰水栽培について
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